転職します!#10 気分はバチェラー ラストエピソード ラストローズ ヤンマーvs某大手電機メーカー

徒然

昨日の記事の続きです。

本日の記事

  1. 某大手電気メーカーからの内定
  2. ヤンマーからの内定と無理をお願いしての後日面談
  3. 気分はバチェラー ローズは一つ・・・

この記事から分かること

内定は嬉しいが、もらい過ぎると悩むことがわかります。

この記事の想定読者

就職氷河期に苦しんだ30〜35際の現役サラリーマン。このシリーズは一貫して、当時とまるで違う明るい日本が今あることを伝えるものです。苦しんだ当時と、今の浮かれた私の状況を見比べてください。

チャンスは30代のサラリーマンにはチャンスは多いです。

この記事を書いている私は

下記企業から内定or最終選考の依頼を受けました。

某大手電気メーカーからの内定

今思えば、需要と供給が一致していたのでしょう。

特に準備も熱意もなく、すんなり内定

一次面接では翌日に合格連絡をいただきました。おそらく社内でOK判断が即日出たのでしょう。

他社に比べその早すぎる回答に、相性の一致と自信を覚えました。

最終面接は2営業日でもらいました。これも、ハイレックスコーポレーションや前職エクセディーのような極端な例を除き、どこよりも(ヤンマーよりも)早い回答でした。

早い回答は相性の良さと自信を植え付けてくれます。

そして、特筆すべきは、特に準備も気張りもなかく、自然体で受かったということです。

予想年収にビックリ 800万円!

さて、自然体のまますんなり合格した私ですが、内定書をもらい腰を抜かしました。

私の2022年の源泉徴収票は450万円です。

これはインド時代は別として、日本でのキャリア7年でも最高額です。

それをサラッと、300万円も超え、さらにおつりもある金額です。

なんならインド時代より高いです。

年収差異が50万円くらいならヤンマーと決めていたのですが、この瞬間、ヤンマーからの内定がまだの状態したが心が決まりました。

現金な考え方ですが、給与UPは転職のそもそも目的です。

いや、それは安いと思ってくれ。むしろ早く上を!

内定書には給与意外にも書かれていたものが色々あり、総額の説明を求めたところ、答え=800万円をボカしながらも、

大切なのは「これを安いと思って欲しい」

「早く上を目指し、課長や管理職に上がって欲しい」

と言われました。

今までの金銭感覚ではとても出てこない発想だったので、空の高さに今度はしりもちをつきました。

時に数字は100の言葉を語るより、ブレずに熱意が伝わるものです。

この会社はスゴいし、私への期待も嬉しい。

私への期待? = 私の能力

先方が私に期待する実務はこれからの話ですが、私の能力は会社の業務形態や募集要項にもピタリとあっています。

私の能力は

  • 製造業の中でも量産性の頂点たる自動車業界に11年勤務していること
  • 海外での工場立上げで、幅広く購買経験があること
  • 英語で海外拠点と直接やり取りできること
  • 財務部で有価証券報告書を作る側だったので、与信調査が好きで得意なこと
  • 財務部でIFRS導入に際しシステム改善をし、データの扱いに特なこと
  • 本社トップダウンで海外拠点の発注先選定をしているので、2次情報の取扱いに慣れていること

これら全てを活かして、某大手電気メーカーの集中購買会社(普通あってもそれは一部署)で、直接購買行為をするのではなく、膨大なデータの中から改善案を出す「企画」の仕事をします。

仕入れ年間1兆円超え。。。

ヤンマーからの内定と無理を依頼しての後日面談

需要と供給が一致してサラッと採用された某大手電機メーカーとは違い、ヤンマーはハートにガンガン訴えかけてくる感じでした。

人生を評価してくれたヤンマー 感動の連続に涙

最大限個人の輝きを考えてくれた配属

当初の募集は尼崎工場で船舶用エンジンを作るための部材調達でした。

同社はこれまで本社で「集中購買」をしていたのですが、発注権限を各工場に「分散」するというのが募集の意図です。分散か集中か。この方針において、ヤンマーと某大手電機メーカーは真逆だったとも言えます。

そんな中、ヤンマーは私の能力と個性を尊重し、現場の要望を抑えて、本社勤務に内定をくれました。

能力面では、私の財務部時代の数字・データへの強さが活きる職場となりました。

個性面では、私の「海外にいきたい」「いつか現地法人の社長をしたい」という夢を尊重した形となりました。ちょうど中国法人の社長が本社に帰ってきたばかりで、その下にポジションを作る(私のため?)という話です。

最後に、部長が「君と仕事をしたい」というのがおそらくの本心だったと思います。

失敗しても雇い直す! ラブコールに不眠症・・・

正直、ヤンマーでの出来事は全てがワクワクのルール破りでした。

  • 筆記試験の再受験
  • 現場要望を抑えて本社で採用
  • たぶん私のために?ポジションを作った(なのかも)
  • もちろん給与は募集枠のMAX

ヤンマーと某大手電気会社は会社が近い故に、部長・部署間同士で交流があり、コロナと異動で立ち消えていたものの、私をいい機会に再開しようと言ってくれました。

どっちに行ったとしても、ヤンマーとの縁が切れるわけではないと思って欲しい。

もし失敗しても、こっちで雇い直す

200人の応募があり、63名の面接をし、3名の最終選考。君がダントツだった!

こんなラブコールは人生、聞いてことがありません。

気分はバチェラー ローズは一つ・・・

選択権は一つだけ。

しかも時間はありません。

自分が身にしみてわかっています。

即断してくれたハイレックスコーポレーションエクセディ、某大手電気メーカーなど。

「即断」という言葉は相手に安心と自信を伝えます。

私も性格上、「即断」したい。

その思いから、最終選考が日程調整中だった日本電産、タイガー魔法瓶、クボタは辞退をしました。

その上で、ヤンマーか某大手電気メーカーか。この悩みに全神経を集中しました。

嫁の父親に相談する ヤンマー押し。

困った時は嫁の父親です。

親族では唯一のサラリーマンで、その意味で、唯一のお手本です。

某大手農機メーカーということもあり、ヤンマーとはライバル関係。その社風や業界ポジションは熟知しているはず。何より、「サラリーマン道」を知り、一番信頼のおける人。しかも人事部経験者。

そんな熱烈アピールはありえない!

相性は大切。人生は長い。

ヤンマーがいい!

俺:確かに!!!

親友に電話 夜な夜な3時間も話す 某大手電気メーカー押し。

でも、給与差100万円は貧乏性故に無視できるものではない。

面接で感じきれなかっただけで、ハート面での相性もあるはずだ。人は能力だけではない。

8月に同社に転職したばかりの大学時代の親友に電話し、「相性」に関して何度も聞きました。

  • 個性は多様
  • 外国人の同僚もいる
  • 海外勤務の可能性も十分ある
  • 自薦での移動ができ、社内で自分からチャンスをものにできる
  • この会社ならなぎささんの能力はもっと活かせる
  • なんなら良い意味で大学時代のなぎささんに近く気がする

あと、

俺は君と働きたい!

これは素直に胸に響きます。

サラッと文章に書きましたが、この友人と妻を足し合わせると私の大学4年間になります。

20代で恐怖心なく、お金にも家族にも時間にも縛られることなく、個性のままに挑戦を続けた日々でした。

この言葉には私も妻も説得される。

さ、決まりか。明日には回答しよう。もう待たせすぎた。

妻に起こされる それでもいいの? ヤンマー押し。

私の個性を世界で一番評価してくれているのは妻です。

妻にはちゃんとした職業も収入もあります。その立場故に、旦那にはもっと好きなことをしたらどう?

人生、お金で選んでいいの?

ヤンマーじゃなくていいの?

寝たばかりの夜泣きベイビーをよそに、いきなり深夜妻が目を覚まし、私を諭してきました。

長女がヤンマーの歌を子守唄に歌うようになっていました。

気分はバチェラー。ローズは一つ・・・