【世界史】海を制したポルトガル 食文化の影響力
ジャガイモ、トマト、玉ねぎ、これらは全てポルトガルが新大陸で発見し、世界に広めた食材です。
ふだんインドびいきの僕ですが、インド料理を作るたびに、インド料理は薄っぺらいと思ってしまいます。理由はいろいろありますが、一番の理由はポルトガルの影響が強すぎて、独自色がないことです。インド料理から、ジャガイモ、トマト、玉ねぎを抜いたら何が残るでしょうか。スパイスだけです。その有名どころのコショウの有名産地は、インドではなくスリランカ。。。
その他、インド料理が薄っぺらいと思う理由は以下。
- 食材のチョイスが少ない
- 調理法が揚げるか焼くかの二択
- 料理の「さ・し・す・せ・そ」でいうと、酢と醤油がない(す=スパイス。。。)
- スープ、お酒、発酵食品がなく、コース料理仕立てになりにくい
- 器も含めて、盛り付けがバエない
とインドをディスりつつ、そんなインドカレーがソウルフードの日本人です。
因みに、こんなことを言ったら、英国料理からジャガイモと紅茶・砂糖をひき算したら、何も残りません。イタリアも、トマトをひき算したら、半減します。アメリカに関しては、ジャガイモの不作で移住した民族の末裔で、アメリカ料理からジャガイモとトマトをひき算したら、牛肉だけになります。
一方、ポルトガルが新大陸で発見したジャガイモ、トマト、玉ねぎは、その後の海の覇者がスペイン、オランダ、イギリス、アメリカと変わる中で、どんどん世界に広がり、世界の食卓を一変させました。英国の砂糖やアメリカのファーストフードよりも、浸透しています。
世界を力で制すことよりも、文化で豊かにすることの方が永続的な満足感があるのだと思います。北風と太陽とでも言いましょうか。
日本料理はスゴイとよく思いますが、国民食はラーメンとカレー。まだまだ食の輸出はできてないと、日本の伸びしろを感じます。