自己車検で節約#2 車検当日 結局どうなの? プロと素人の違い

小遣いかせぎ

昨日の記事からの続きです。さて、今日はいよいよ自己車検の当日です。

  • どんな手続きをするのか?
  • どのくらい時間がかかるのか?
  • どのくらいお金がかかるのか?

実際に私がたどった道順を、作業、時間、お金の3つの視点から説明します。

本日の記事

  1. 自己車検当日 何をしたか 作業・時間・お金の振り返り
  2. 車検工場の相見積と結果比較
  3. 失敗談と感想

この記事からわかること

自己車検がどんなものか、そして本当に節約になるのかをお伝えします。

節約といっても、お金と時間と作業の手間に対する認識は人それぞれです。お金を払ってでも、自分の時間を大切にする人もいると思います。今回は、私の実績といつも通り外注した場合の比較もしようと思います。お金とトレードオフになる時間や手間も含めて、参考にしてみてください。軽自動車前提になります。

この記事を書いているなぎささんは

今日初めて自己車検に挑戦しました。

とはいっても、職場の同僚に助けてもらい、ことを終えた感じです。そのような頼りになる同僚が同じ職場にいるのは、嬉しい環境です。私なんかのために貴重な有給を使ってもらったので、授業料も含めて、今日は一日お世話になりました。余談ですが、車検前に行った整備工場が前職の会社裏で、出勤時間がかぶっていたので、とても懐かしかったです。

1.自己車検当日 何をしたか 作業・時間・お金の振り返り

結論、所用時間4時間、金額32,930円、16,100円節約という内容で終わりました。ただ、書類不備があり、車検は未完了のまま来週持ち越しとなりました。

✔︎今日1日の振り返り

  • ~8:00 待ち合わせ場所に集合(前職の会社裏。。。)
  • ~8:30 整備工場で廃ガス確認と光軸矯正 (3000円)
  • ~9:30 移動して車検場に着く
  • ~10:30 支払い作業を終える (3点で合計29,930円)
  • ~11:45 車体検査終了 (ほぼ順番待ち)
  • ~12:30 ハイビームの明示灯を修理(230円)
  • ~16:30 市役所で自動車税の納税証明書を受領(0円)

下2つは本来不要な行動なので、これを除外すると、4時間で終わった計算です。混んでいなかったら2時間でいけました。

✔︎整備工場とは

車検場の近くには、どこの都道府県も車検を通すためだけのプロの整備工場があります。

「だけ」というのは意味深いです。高校教師と予備校教師みたいなものです。通すためだけのノウハウを心得ています。ここが、今日一番の驚きでした。

昨日の記事でも触れましたが、光軸矯正というのはどんな車でも車検直前に修理が必要です。ヘッドライトの焦点を合わせる作業です。5分で終わる修理ですが、必ず生じる調整項目なので、そこだけをします。

ただ、私の場合、「ボロ車」なので、追加で2個(内、1はサービス)しました。

✔︎ヘッドライトの背面補強

なぎささんの車は、先日妻がぶつけたので、バンパーが凹んでいます。それにつられて、ヘッドライトも陥没。この焦点を合わせるために、背面から「段ボールとビニールテープ」で補強してもらいました。本当に、通すための最小限を知っているプロの技です。でも、運転する上で、走行性能に問題があるわけではないので、ここままでいっかーという感じです。

✔︎廃ガスチェック

流石に16万キロも走っていると車検の廃ガス検査で引っかかるリスクがあります。

この整備工場には車検場と同じ廃ガス測定器があり、事前測定をしてもらいました。結果、何もしなければNG。ただ、事前に「吹かして換気する」時間を十分取れば廃ガス値が下がるようです。なんと半減して合格。車検場ではセフル測定なので、試験機を「浅く」排気口に入れ、事前に十分「吹かして換気」しておけばいいようです。つまらないですが、重要な小技です。

光軸矯正と廃ガス測定の方法を伝授してもらったところで、「予備校授業」はいったん終了です。

✔︎車検場の雰囲気

市役所と同じです。

入り口に窓口の説明があり、その順番にしたがって進みます。相手も「役人」なので、処理だと思って、手際良く回してくれます。健康診断みたいに、窓口を順々に周り、払うものを払い、書類の確認をしてもらいます。

✔︎支払い作業3点で29,930円

  • 自賠責保険 19,730円
  • 重量税 8,800円
  • 印紙税 1,400円

これら3つは不可避です。しかも現金のみに対応。普段現金を手にしないので、これがイヤでしかたなかったです。自賠責保険は金融庁が料率を設定する絶対に必要な保険です。コロナ影響で4/1より少し下がりました。これを待っての今日でした。詳しくは、こちらの新聞記事を見てください。ちなみに、車検を外注した場合も、この項目と金額は同一でした。

2.車検工場の相見積と結果比較

いつも給油するENEOSで事前に車検の見積もりをとっていました。それと比較します。

✔︎金額面

ENEOSでは法定費用29,930円と車検基本料19,100円でした。

前者は自己車検でも同額です。後者は3,000円で十分です。

プロに頼めば、保証がついてきます。安全や定期点検という意味でも、大いにENEOSの意義はあります。ただ、私の場合、エンジンオイルやタイヤ圧など、走行性に関係あるところは3ヶ月に1回くらい見てもらっているので、これで十分という感じです。加えて、遠出するときは、嫁の実家の車(=いいやつ)を使うので、こっちは費用セーブしか考えていません。

✔︎時間面

今回は、私の書類不備で1日以上かかりました。ですが、通常なら3時間もあれば終わります。

その点、プロに任せると1日お預けになり、代車が必要になります。取りに行くのも含めると、2回お店に行くことになります。けっこう時間はかかります。なので、毎日使うのであれば、逆に自分でする方が早いです。そうでなければ、代車の手間と費用を恐れず、預けてもいいかと思います。

一点補足すると、車検は平日の定時のみです。この時間の確保が難しい場合は、プロ一択かも知れません。

✔︎手間

初めてするときは「不慣れを手間」だと感じます。でも、(失敗しておいてなんですが)2回目からは楽勝です。あのプロの整備工場さえ知っておけば、日本中どこにいっても通じます。

ただ、後でも書きますが、「通すための車検」をするのであれば、普段から整備が必要です。自分でそれなりの意識の高さが必要です。これをできる人にはおすすめです。無理なら辞めておきましょう。

✔︎プロの品質

やっぱ理、プロの品質はあります。「通すための車検」では車の悪さが見えません。車検は別にしても、定期点検は必要です。エンジンオイルとか、タイヤ圧とか、ブーツの損害とかは見ておきましょう。

3.失敗談と感想

今回は失敗談が2つあります。

✔︎失敗談#1 自動車税の納税証明書

自動車税は市区町村税です。車を持つ人なら、年に一回、お住まいの市区町村から納付書が郵送されてきます。その送付書を見ると「納付書 兼 納税証明書(車検用)」とあります。これでいけるやんと思ったら、そこが落とし穴です。受領印がないと、無効です。

私の場合、この納付書を元にクレジットカードでネット払いをしました。支払い後、メールに領収書はもらいましたが、メールにも納付書にも「ハンコ」がありません。このハンコが原因で書類の再提出となりました。後日その窓口にだけいきます。(車はOK)

ミスは続きます。マイナンバーカードがあれば、印刷できるはずと、近くのコンビニに急ぎました。すると、コンビニでは自動車税の納税証明書には対応していませんでした。所得税は対応しているのに、自動車税はムリということです。意外に知りませんでした。

ということで、市役所に向かっている間に、今日はタイムオーバーとなり、娘を迎えに行く時間となりました。提出書類には「ハンコ」があることを確認しましょう。

ホンマ、ハンコ文化はくそやな💢

✔︎失敗談#2 普段から整備するくせがない

普段から整備するクセがない人は、自己車検はおすすめしません。

というのが、同僚の私へのメッセージでした。敬意も込めて、しかと受け止めます。整備といっても、ググれば、ノウハウも部品も全てネット上にあります。これをつなぎ合わせて愛車をメンテする気力がないと、自己車検は危険を蓄積します。これを機に勉強しようと思いましたが、好奇心の格差は大きいです。