親族の法事と葬儀を終え、娘に伝えたい死に関して思うこと。環境因子と遺伝因子。
今年は親族の法事と葬儀があり、娘を連れての参列だったので、改めて死について考え、伝えることの難しさを思いました。
本日の記事
- 死に向き合う意義
- 環境因子から遺伝因子へ
- 次世代はご先祖様のベストポートフォリオ
この記事からわかること
私の思う、死に向き合う意義。
この記事の想定読者
将来文字を読めるようになった時の娘二人へ。
今は4歳と1歳で、死ほど縁遠いものはないでしょう。
この記事を書いているなぎささんは
二児の父親です。
両親が自営業で、慶応元年の家で育ったためか?、世間一般の人より親族意識が強い方かもしれません。
死に向き合う意義
さて、本題です。
4歳児と1歳児の娘からしたら
死ほど無縁なものはないでしょう。
早く大人になりたいと言っては、妻の真似をしてお化粧ごっこや、私の服を着て遊んでいるくらいです。
意味も分からなければ、亡くなった人との関係性ですら、理解度に難ありです。
では、なぜ苦労(=旅行)してまで向き合うべきなのか
それは、たとえ今はどんなに疎遠に思えたとしても、死は絶対訪れる未来であり、
遺伝的要素を考えると、親族の死は自分の将来像を高い確率で体現しているからです。
死の絶対性と自分との相関性。
親族の死はかなりの高確率で自分の将来予測といえるでしょう。
環境因子から遺伝因子
人間の成長は若いうちほど環境因子、年をとるほど遺伝因子が強くなると言われます。
例えば母語
私がこのように日本語で考え、書き、話す理由は日本で育ったという環境因子によるものです。
でもこれが時を経るにつれ、どんどん遺伝因子の方が強くなっていきます。
例えば妹と母の激似
妹は会う度に母に似てきています。これは仮に互いの母語が違ったとしてもそう思うことでしょう。
妻の父と祖父に関しては、似すぎていて、いつどこで入れ替わってもわからないかもしれません。
私と弟と父はともに糖尿病の遺伝子を祖父から引きついでいます。
年配者の話はいつもどこかで健康話=ご先祖様
先日妻の大学時代の友達が家に泊まりに来ました。
アマゾンに一人サバイバルに行くほどガツガツの外大女子だそうですが、実際会ってみて二人の会話を聞いてみるとそのほとんどが美容と健康の話ばかり。
年配者=病気の話。そんな遠い世代の話ではなく、わずか30代にして、夜更かしするほどの話題は健康のことです。
年をとればなおのこと。
(私はまだ健康の話では盛上れませんが)、年々ウエイトを占めていく健康話は、一枚科学の皮をめくればご先祖様の話です。
結婚前に妻の母に会い抱いた幸福感
人気ネットTVシリーズ バチェラーではお宅訪問が誰もが期待と緊張を感じる瞬間です。
私の場合も結婚前に両親を尋ねましたが、妻の母を見て、将来こんな女性になるのならお互いの人生に間違いなし!と直感しました。親は将来の自分です。
遺伝ほど将来を早取りする方法はないでしょう。説明も不要なほど、直感的です。
どんな死に方をするかは、どんな生き方をするか
人生100年といわれる時代。
若い時の環境格差は親子で乗り越えるべき課題かもしれませんが、
抗えない遺伝因子に関しては最後、愛すべきものです。
改めて死に向き合う意義
葬儀や法事で親族が集まると、その愛すべき遺伝子と自分の将来像がいろんな配合比率で勢ぞろいします。
自分は誰に似ているんだろう?
若い時には考えようもない問いですが、目利きのおじさん、おばさんが早々と答えをくれます。
「あなたは##に似ている」
そして、
「あなたの##は立派なお方だった」
互いにこうやって自画自賛しあうことが心の豊さになります。
両親であれば、1/2。
祖父母であれば、1/4。
祖祖父母であれば、1/8。
呼び名故に一見遠く感じる関係性であっても、遺伝的に見ると実はとても近く、高確率で自分の将来像です。
ご近所さんは環境因子、親族は遺伝因子
ご近所さんや学校、勤務先など。一見身近な人を自分ととらえがちですが、それは自分を作る環境因子であり、
つながりでいえば、「今は近い人」です。
これに対して親族は遺伝的つながりで、「将来の自分像」として、一生背負うものであり、子供にも残ります。
次世代はご先祖様のベストポートフォリオ
さて、他人から自分のアプローチはそこそこに。
4歳児と1歳児に向けては、1人称での説明が必要です。
あなたは、
立派なご先祖様のベストオブベスト
でできているのです。
親族が集まると、故人も含め、皆のいいところが輝いて見えます。
そのベストオブベストが今を生きる子供の世代です。
なりたい大人の上を行け!
誰にとってもご先祖様は立派な方です。
後世にはいい話しか残りません。
人が集まれば、色んな伝説があり、なりたい大人像も多々あるでしょう。
楽しい人。優しいひと。勇ましい人。運がいい人。
そのいいとこ取りをしたのが子供です。
親の役目として、
私は必死に娘二人に環境因子での不利を排除します。
そのための太陽光発電であり、自宅であり、(辞めましたが)マンション投資であり、
一億円の借金と覚悟です!
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でも、そのさきには誇るべきご先祖様をしっかり見せてあげたいというのが親の思いです。
改めてですが、
亡くなった父方と母方の曾祖父は立派な方でした。
そこに誇りをもってください。