【注意】一戸建て 新築物件を買ってはいけない理由
こんな悩みの方はいませんか?
- (コロナで年収が下がり、)昨年の源泉徴収票で融資審査を受けられるうちに、住居を見直したい
- 夫婦で住居の趣味が違い、片方が新築好き
- 結婚したことだし、一生に一度の買い物と思って、マイホームが欲しい
こんなことを考えている人に向けて書きます。
本日の記事
- 新築物件を買ってはいけない理由
- とは言え、幸せかどうかが人生大切
- まとめ
この記事を書いている私は、30代前半ですが、自称不動産王で国内外6か所に不動産購入履歴があります。
1.新築物件を買ってはいけない理由
- 「新築価値」はすぐに消え去り、個人BSは減損する(資産ではなく費用)
- 「新築価値」は物件価値の1割程度もある(=新車が買える!)
- 「新築価値」が意味を持つのは日本ぐらい
- その信用力があれば、お金を生み出す資産に投資すべき
✓新築価値とは
不動産物件の明示のルールとして、「新築」とは、“建築確認から365日間、未売+未入居”が条件となります。新築物件を買うと、買うときは新築でも、翌日には中古になり、売却査定額は一日で1割減少します。会計の世界ではこれを減損と言います。減損すると、資産は減少し、負債はそのまま残るので、債務超過になりやすくなります。数年前に東芝が東証一部降格になった事件がありますが、同じこと(=信用力の低下)が個人BSで起こります。物件価値の1割もあれば、新車も買えるし、内装のフルリフォームもできる大金です。どうしても新築が好きなら、完成から366日目以降になった「新中古」を狙うことをお勧めします。
✓新築は日本独特の価値観
ただ、それでも、新築に価値を感じてしまうのが日本人です。そんな人は、新築価値が日本特有であることを認識しておきましょう。これからの日本は、確実に外国人が増える社会です。新築に対するイメージは、売却時のお客様=外国人に好評化とは限りません。「新築で買った」=「これまでだれも住まなかった条件の悪い場所」、と解釈が変わるリスクもあります。交通インフラやハザードマップ、都市計画、学区などと合わせてみると、本当の土地の価値が見えてきます。
✓不動産は一生に一度の買い物ではない
新築にこだわる人の中には、「家は一生に一度の買い物」と思う人が多いと思います。その考え方は損です。家を買おう!と思う人は、家を持つことを幸せに思う人です。そんな性格の人には、その幸せを複数持つことで、幸せ=資産を更に積み増すことをお勧めします。頭金を貯めて、高い金利のローンを背負ってサラリーマンをする、そんな父親世代の時代は終わりました。個人の信用力は思っているより大きく、またお金の価値はずっと落ちました。
2.とは言え、幸せかどうかが人生大切
とは言え、新築物件を買う生き方を否定はしません。
新築には製造者保証という、新築にしかない価値があります。(新中古にもあるけど)大きな買い物をするとき、誰しも欠陥を気にすると思います。その欠陥リスクがゼロなのは、とても大きな安心であり、幸せです。
私の場合、30歳の時に築31年の中古戸建てを自宅用に買いましたが、それとは別に、不動産投資として、新築のマンションを買っています。自分が住まない物件だし、お客さん=日本人は新築好きだし。そんな考えで、マンションは新築を買い、リターンより、リスク軽減を重視しました。実際、持っていて幸せになるものが資産で、それが人生だと思います。
3.まとめ
新築物件を買うと、買った翌日には中古となり、個人BSは減損します。新築価値は物件の約1割。それにこだわらなければ、新車かフルリフォームができます。今後外国人が増えることを考えると、新築は日本人受けしかしない価値観です。「家=一生に一度の買い物」と思わず、嫌なら売って、いつでも住み替えるという身軽さでいる方が気が楽です。それでも、新築にこだわる人は、その悪さも知った上で、買いましょう。購入した資産に納得感と幸せがあれば、それは新旧問わず、その人にとっては資産であり、人生です。