24年間待ちわびた夢が叶いました。祝!奨学金の完済
まず一言
先週、高校から大学まで通算8年間借りた奨学金を完済しました。 奨学金は私の人生の原点です。周囲への感謝とともに、今の気持ちを書きたいと思います。
今日のの記事
- 奨学金を無事完済しました
- 借金から学んだこと
- 周囲への感謝
- 将来への展望
この記事からわかること 奨学金で育ち、ちゃんと社会人になり、無事完済した人間の気持ちがわかります。
この記事の想定読者
- 24年前の自分
- 将来の子供たち
- 保証人になってくれた両親
- 連帯保証人になってくれた〇〇さん
この記事を書いている私は 現在39歳で、先月奨学金を完済したばかりの者です。
奨学金を無事完済しました
表題の通り、先月、奨学金を無事完済しました。これは、保証人になってくれた両親と連帯保証人になってくれた〇〇さん、そして私を育ててくれた良き社会への「義務の履行宣言」です。
- 借りたお金:3,375,000円
- 借りた期間:2003年から2011年3月までの、高校・大学通算8年間です。 7年ではなく8年というのは、大学2年生の時に1年間、インド政府の国費留学で留年・留学をしており、その間は奨学金の貸与を一時停止していたからです。
- 借り入れ金利:0%
- 返済期間:2011年卒業時からの15年間。
返済開始月と貸与開始月の臨時増額があって、結果として完済は先月末となりました。
奨学金借り入れに至った経緯
かっこよく「成績優秀」と胸を張りたいところですが、まずは家庭の経済環境が理由です。 目の錯覚か、私が育った家庭は夫婦共働きなのに年収2,000,000円以下でした。私の大学の学費は年間560,000円で、下宿代は1ヵ月32,000円。生活費も含めると家庭負担は結構なものだったと思います。これに加えて、弟と妹の受験と、将来の大学進学の支援もありました。とても自分が手放しで、悠々と高校・大学と進学できる家庭環境ではなかったと思います。実際、アメリカ留学はあきらめました。
この家庭環境あってこその危機意識。ゆえの借り入れと責任感。ゆえに育まれた学力だったと思います。 この学力を担保に、何の社会的実績もない人間に「金利0%、返済15年」でお金を貸すほどの優しい人間社会があったことに、ひたすら感謝したいです。 また、連帯保証人として名を貸してくれた〇〇さんには、両親の名前も添えて、今稼げるようになった自分の立場で改めて深くお礼を言いたいです。
借金から学んだこと
若い頃は全く意識をしませんでしたが、この世界は貸借対照表で成り立っており、「資産の裏には負債があり、負債の裏には資産がある」という無限鏡の構造です。ビジネスマンになり、大人になり、動かすお金が大きくなればなるほど、この社会構造は身をもって理解します。
若いうちに借金を背負ったのならば、それ相応の資産として学歴を持たなければいけない。学歴はちゃんと職歴につなげ、返せる大人にならなければいけない。受ける試験の一つ一つ、進路の悩みの度に、これに似た意識はありました。
返し終えた今にして思うのは
よくぞ内面的な動機付けだけで、お金を借りられたなということです。 社会人になってお金を借りるなら、それ相応の実績と計画が必要です。 後者に対しては、「合格通知」というある種の計画があります。しかし実績に関しては本当にゼロです。学びたいという内面的な動機付けだけで、面接さえなく、書面審査だけで借り入れができたというのは、社会構造に感謝するばかりです。「返済期間15年、借り入れ金利0%」。これは家庭環境が貧しかったから手に入れられたと言えばそうかもしれませんが、少々の金利を払えば一般家庭でも得ていた人は多いです。
借りた金額と使用期間は、大体身の丈にあった自動車ローンと同額くらいでしょう。 なのに、当時の「勉強したい」という内なる思いが、実際に社会を走る車と同等の価値を持っていたとはなかなか信じがたく、そして今の自分がそれ以上の価値にはなっていると思うと、なんとも不思議です。人への投資というのは、何かに比較するのが難しいものです。
周囲への感謝
貸す側の気持ちになれば、夫婦共働きなのに年収2,000,000円以下だった両親には何の経済的担保にもなっていなかったと思います。それなのに連帯保証人になってくださった〇〇さんには、親の立場も合わせて、そして稼ぐ大人になった自分の24年間の思いも込めて本当に感謝申し上げたいと思います。親を悪く言っているつもりはなく、そこへの感謝は尽きません。
ただ、貸し借りという大人の世界で、担保より資産(将来性)に目を向けて、手を差し伸べ、勇気ある決断をしてくれた大人がいたことに、今も昔もずっと思い巡らすものがありました。負債とは契約であり、資産とはいつの時代も見積もりです。
この思い巡らす時間こそ、イージーマネーで学歴を気楽にとる人と自分との違いだと思います。借金こそが身を立ててくれた。この思いが、貸借対照表という世間の財務構造の理解と、人間関係への感謝を私にもたらしてくれました。
将来への展望
奨学金という名の借金が、私を学歴ある若者に育ててくれました。その返済意識が、私を稼ぐ社会人にしました。 学習意欲なんて軽い言葉の延長に今の自分はいません。賢き大人の勇気、義務の履行、金融循環と良き社会。こんな渦の中で、出発点から見れば、えらく遠くまで来たものだと、15歳の自分に手を振りたいです。思えば今年は、父が父になった年です。
この延長線上に、「住宅ローン」という名の負債が自分の家族環境を作り上げました。 「太陽光の投資」という負債が夫婦の絆を深め、「不動産投資」という負債が余裕ある(はずの)退職後を育てています。 こんな感覚があるのも、若くして借金を意識し、その返済義務に応じた資産の積み上げを考えてきたからです。
さて、何の偶然か、 上司のご縁にあやかり? 奨学金返済とほぼ同日に、私は立命館の社会人授業を受けるようになりました。
また学校か! 今、宿題中…