新しい会社での年度末 二度驚かされた社風の違いと知的な結束力 ゆるく見えて皆頭がいい
2月1日に新しい会社に転職し(関連記事)、早2か月が経ちました。順当にいけば来月からは正社員です。
さて、先週は年度納で、今週は年度初めです。
春を新たに終わり方と始まり方に社風の違いを感じたここ2,3日でした。
今日の記事では今の会社の年度末の風景を書き残しておこうと思います。
本日の記事
- 最初の驚き 出社率低すぎ! 今日でこの部は解散なのに・・・
- 最後の驚き 阿吽の呼吸で背景画面を変更 粋な小技に心温まる
- 最近思うことをあえて
この記事からわかること
新しい時代の働き方と気遣いの仕方がわかります。
この記事を書いているなぎささんは
つい最近までデジタル敗戦国の古めかしい「紙がかった」企業で働いていました。
2月1日から某大手電機メーカーに転職し、逆にIT製品を作る側として「やっと現代にもどってきた」という喜びで最近ウキウキしています。
この記事の想定読者
- 転職を考えている人
- 他社の企業文化に学びを得たい人
- リモートワークをうまくできている会社の事例を知りたい人
さて、本題です。
最初の驚き 出社率低すぎ! 今日でこの部は解散するのに・・・
年度末を「人の少なさ」で静かに感じた経験はこれが初めてです。
今日は年度締めの3月31日
4月1日以降の辞令は既に出ており、人によっては明日から転勤や昇格、退職、異動と大きな変化があります。
ある意味、今の環境下で同じメンバーと働く最終日です。
この3年間、どこの会社もコロナ不況で大きな変化を経験してきました。事業整理や大きな組織変更をしてきた会社はわが社だけではないはずです。
年度末とは、そんな明日からの新たな年度、新たな組織、新たな変化に備える、静かで落ち着いた日です。
そう、静かで落ち着いた。。。。
んん?
なのに出社率が激低!
静かなのにはそれ以上の「物理的」な意味があるようです。
出社して気づきました。
なんと、出社している人数はいつもより少なく、というかおそらくここ2か月間で最低でした。
部長はおらず、
課長(3人)もおらず、
転勤予定の人は既におらず、
来てたのは俺とあいつとこいつくらい・・・
この瞬間だけを切り取ると、上司の顔を知らないヤバい組織のような(笑)
・・・
驚くくらいの出社率の悪さに、今日は特別静かで落ち着いた日でした。
今日の17時には部の解散宣言が出される・・・
でもでも、、、の①
今日の17時には部長が部員全員を招集して、部の解散前会議が予定されています。
「部」と一言で言っても、大阪と横浜の2拠点で、15名?20名?くらいいます。
「解散宣言か・・・」
X JAPANが大好きな私にとっては「解散」と言われると、意味深長に受け止めてしまいます。
部長への感謝をこめ色紙と餞別も用意したのに・・・
でもでも、、、の②
それもそのはず。
部長が「解散宣言」を発令する会議に合わせ、実は部長への色紙と餞別の品を裏ではみんなで用意していました。
補足すると、寄書きはネット印刷を駆使したリモート。
餞別の品も、がんばればアマゾン ポチッ!なので、リモート完結なのですが、
そんな下準備と事前の組織変更の連絡がなされた後での今日でした。
そして、幹事は有給。
そんなこんなで、とても静かな年度末を終えようとしていました。
最後の驚き 阿吽の呼吸で背景画面を変更 粋な小技に心温まる
いやいや、ディスりたいわけではありません。むしろこれを伏線に、ここから1時間私は 感動しました。
会議30分前におもむろにリモート会議の設定を手伝う
何やら、私と同じく、ひっそりと出社してきた一人が会議の準備?をしていました。
有給をとった幹事の代わりに色紙と餞別を用意しているのかな・・・
にしても、渡す部長はいないのだが、、、
背景画像の指定依頼?
いやいや、気になってみてみると、何やらリモート会議の背景画像をいじっていました。
???
背景画像には
と書かれています。
???
どうやら、これを参加者全員のリモート会議の背景画面に設定したいようです。
ということで、二人でトライ。
いやいや30分で20名くらいが一斉変更は無理でしょ
2人?
いやいや、会議まで30分切ったところですが、これから部員全員に背景設定をしてもらうようです。
・・・
30分で20名がやり切れるのか???
無理でしょ。
無理と思った私は代わりに「背景」ではなく、「togetherモード」の利用を考えていました。
え! 全員出来てるやん・・・
が、しかし、会議が始まってみるとなんと全員
あのマニアックな指定画像を使った背景変更をやり切り、
ビデオONで、
参加していました。
小さなことかもしれませんが、デフォルト設定されている画像選択肢以外から指定JPGファイルに背景を変えるのはチョイチョイややこしいです。
また、ビデオONの会議は日ごろないのでそれも、起点。
普段はカメラ機能をテープで殺していたり、ハード側で制限をかけている人もいるので、個々人によって難易度は違います。
全員在宅ということは、全員自力で秒殺してくれたんや!
しかも、驚きは、全員在宅=全員自力で、しかも瞬時にそのIT小技をやり切ったことです。
会議直前のちょっとしたメールへの「気づき」も感度が高いです。
おかげさまで、リモートなのに暖かい会議でした
正直リモートなのに暖かい会議というのは経験がないです。
人数が少なければ別ですが、人の多さに一層暖かさを感じました。
株式投資でいうところの
「コングロマリットディスカウント」か
「コングロマリットプレミアム」か
しゃべらない人にも、画面、眼差し、背景、その一手間にセンスを感じました。
すべてが知的でおしゃれでした。
これはある種のモザイク画
逆に出社組が多いと大阪支社だけでの盛り上がりになってしまい、横浜や在宅組との一体感はなかったと思います。
そこまで計算しての年度末在宅なのか???
最近思うことをあえて
IT強さは英語より海外経験より学歴よりも重要です。
IT強さは基礎
PCをちゃんと使えない会社から、PCくらい自前で作る会社に転職し、
IT強さに関しては2歩も3歩も職場環境の飛躍を感じています。
IT強さがないと現代人ではないです。
最初の会社でインド出向から帰任し本社財務配属になったとき、上司からIT弱さを同情されたことをよく思い出します。
これこそが明日への変化の強さです。
(そして、これが私がブログを始めた理由。)
IT強さ=電子通知への感度+調べる力+勘所
IT強さとは、思うに上の公式で成り立ちます。
会議直前の何気ないメールも見落とさず、
「背景を変える」という一見意味の分からない作業をしてみる
むりなら調べる方法が思いつくか
20代でも60代でも
こんなことを20代から定年直前の方まで誰もが瞬時にやってのけるのはすごい社風です。
そして、リモートワークがうまくいっているという一番の分かりやすさでした。