低置胎盤をヨガで治す 逆子も治る 妊娠31週目の回復実録 30週目を過ぎてもあきらめないで!

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お願いだから上がって!

低置胎盤でお困りの妊婦さんは多いと思います。産婦人科に行っても経過観察しかできることがなく、ただただ祈るような日々だと思います。私は夫として妻に寄り添うことしかできませんでしたが、妻の妊娠を知ってからは毎週教会に通うようになり、本当に祈っていました。特に、3度の流産と1度の死産を経験してからの妊娠だったので、不安は大きく、妻をいつも心配していました。

そんな妻はヨガをすることで、妊娠31週目になって奇跡的な回復を遂げ、無事自然分娩をすることができました。ここではその方法を4つのヨガのポーズをとおして説明していきます。

低置胎盤にお困りの人は、ぜひ一度このマタニティーヨガをしてみてください。

私の経験談

ヨガの説明をする前に、まず私の経験談を紹介します。

まず私は男です。夫として妻の妊娠から出産を心身両面から支える立場の人間でした。その前提で、自分のできることを考えた結果、ヨガに行きつきました。なぜヨガに行き着いたかというと、両親が共にヨガ教師でその道40年のプロでした。特に父親はマタニティーヨガの専門家で産婦人科でヨガ教室を営んでいました。逆子治しのプロで自称治せなかった逆子はいないそうです。私自身も生まれる3か月前に母が出血し、流産を心配された時期がありました。母や妻だけでなく、妹も妊娠中に低置胎盤になり、今から紹介するヨガで回復してきました。

なぜヨガか

本来主治医の産婦人科医の言うことが絶対正しく、従う道です。そこに低置胎盤を治す方法があるのなら、ヨガより医者を頼ってください。出産にたずさわる経験値が圧倒的に違います。

ただ、低置胎盤や前置胎盤、逆子は医療では治せません。

胎児には手術や投薬治療が一切できず、治験やデータ収集もできないからです。おそらく、どんなに医療が発達しても、胎盤には医療の手が届かないです。ただただ経過観察しかできることがなく、胎内は永遠の神秘と思います。

ではなぜヨガなのかというと、姿勢に関わる話だからです。姿勢が悪いと肩こりや目の疲れ足のむくみのように、体に不均衡が生じ、それが不調につながります。低置胎盤や前置胎盤、逆子は赤ちゃんの姿勢の悪さで、それは母親の姿勢の悪さです。姿勢を治すことで、体の不均衡が治り、臓器の位置が正しくなるという話です。

低置胎盤とは

ここで一度低置胎盤の説明をします。低置胎盤とは胎盤の位置が子宮口に近い状態のことを言います。

子宮を風船に例えると、風船の結び目が子宮口にあたり、ここからできるだけ離れた位置に胎盤があることが望ましいです。ベストを言えば胎盤が子宮口と間反対にあり、そこからへその緒がまっすぐ下に垂れ下がり、重力で頭が下を向いた状態です。逆に、胎盤が子宮口近くにあると、胎児の頭にへその緒が絡まりやすくなったり、へその緒が邪魔して逆子になりやすくなります。子宮口を完全に胎盤が覆う状態を前置胎盤、子宮口付近に胎盤がある状態を低置胎盤と言います。

この場合、自然妊娠が難しくなり、帝王切開となる場合が多いです。一度帝王切開をしてしまうと次の妊娠も帝王になる傾向が強いです。無事に生まれてくれれば手段は二の次かもしれませんが、できれば自然な形で生まれてくる方が母子ともに健康でいられます。

ヨガの姿勢1

まず、いかなるヨガのポーズを試すより、床で寝る生活に切り替えることが大切です。おそらく、現代人の多くはベッド生活だと思います。

ベッドで寝ていると、寝返りができないので、悪いものが同じところにどんどん蓄積されます。同じような話で、ソファーやいすもよくありません。床で起きて、床で寝る生活が体を伸ばす最高の方法です。ウソと思うかもしれませんが、私がアメリカにヨガの修行に行ったとき、アメリカでは多くの人が正座をできるようになるまで1か月かかると聞きました。ベッドやソファーなど、床から離れた生活をすると、体の節々が固くなり、悪いものが分散されないまま同じところに積もります。体が柔らかいとはお腹が柔らかいことであり、胎内の赤ちゃんからしたら、居心地の良さに他ありません。ヨガの世界では「寝ること=サバーサナ(屍のポーズ)」といい、最も重視しています。

私も長いことベッドの生活をしていましたが、妻の前置胎盤をきっかけに布団生活に切り替えました。最初は体の疲れが取れずにつらい日々が続きましたが、妻は体のむくみが解消傾向にあり、すぐに効果を実感できました。娘が生まれた今となっては逆に布団の方が安全で重宝しています。親子3人で同じ布団に寝ていますが、娘の寝返りのスゴさに押し出され、3人とも朝起きると全く違う場所にいて面白いです(笑)

ヨガの姿勢2

妊娠中は多くのことに心配になります。特に低置胎盤と診断されると医者からは動かないように言われますが、治す方法がないので、なおさら心配になります。

「動かないのではなく、悪い動き方をしない」という風にマインドチェンジしましょう。

座布団などを使ってお尻の位置を上げ、更やソファーを使って足を上にあげます。この姿勢のままダラダラとテレビやスマホでもしましょう。

この姿勢をとると、足の方にたまった悪いものを循環させることができます。妊娠中は体がむくみがちです。それ自体は自然なことですが、循環しないことは悪いことなので、姿勢を変えることで体内循環を促しましょう。この姿勢を20分ほど続けると、足がすっきりした感覚になります。

ヨガの姿勢3

2の姿勢に慣れてきたらもっとお尻を上げましょう。先程のポーズより早く効果を感じることができます。その後は必ずゴロっと床に寝転がりましょう。

このポーズをとると落ちていた臓器が上がります。更に寝転がることでお腹の中の偏りが緩和されます。ビンを上下ひっくり返すと中に入っていたものが均一にになりますが、そんな感じでお腹の中の臓器があるべき位置に戻ります。お尻を上げると子宮口付近に空間ができ、寝転がるとその空いた隙間に頭が収まります。頭が下を向けば、その頭の重みで胎盤が子宮口付近から押し出さ上に上がります。

逆子を助長する姿勢ではないか?と心配されるかもしれませんが、臓器も赤ちゃんも下に落ちたまま固定されている状態が一番よくないです。凝り固まったものをほぐせば正しい位置に戻ります。頭が下に向いて正しい位置に来れば、それが赤ちゃんにとっても気持ちいので戻ることはありません。まずはお腹をほぐし、こりをとり、自分の姿勢を変えることで、赤ちゃんが動けるようにしましょう。

ヨガの姿勢4

3のポーズに間れてきたら、肩の逆立ち(=サルバンガーサナ)をしましょう。3のポーズより、効果を早く感じられます。このポーズをしたまま、足首から先だけを軽く揺さぶると更に効果的です。

ただ、一人でするのは怖いと思うので、マタニティーヨガに通ったり、夫にサポートしてもらうなど、周囲のサポートを求めましょう。

このポーズを一人で快適にできるようになると、頭の逆立ち(=シールシアーサナ)をすることで、更に早く効果を実感できます。

まとめ

低置胎盤や前置胎盤と診断されるとまず動かないことを最視され、ベッドにこもりがちになります。

低置胎盤を治すためには「動かないのではなく、悪い動き方をしない」という風にマインドチェンジし、お尻を上げて足のむくみをすっきりさせ、臓器の位置をリセットしましょう。

妻の場合は12週目で血が出て、胎児の位置が子宮口に近いと言われました。3度の流産と1度の死産の後だったので、本当に心配ばかりでした。マタニティーヨガのプロである父親に泣きついたところ、もっとも怖い逆立ちを勧められ、(新幹線でわざわざ九州から来てもらったのに)することをためらいました。ためらいはわかります。それでも、毎日このヨガを無理なくゆっくり続けていたら、30週目で奇跡の急回復を遂げました。帝王切開のために病院移転の話をし始めていたころだったので、本当におどろきました。

あきらめず、無理なくゆっくり長く、このヨガを試してみてください。