【公開】売電事業の12ヶ月間 日照条件の変動を平すとどうなるか 振り返ると感慨ぶかい・・・

太陽光発電

太陽光発電の売電収入って、

  • 季節変動が激しいんだよね?
  • やっぱり冬は赤字?
  • 12ヶ月間ならすと、実際どうなの?

こんな疑問に答えていきたいと思います。

本日の記事

  1. 売電事業の12ヶ月間をずばり公開
  2. 単月収支に出てこない年払い費用
  3. 必殺 消費税還付
  4. 結局損か得か 見るべきはP LではなくB S

この記事からわかること

太陽光の売電収入の季節変動がわかります。

もし太陽光を考えている人がいたら、季節変動の振れ幅は覚悟しておくべきです。

誰でも肌で感じてわかるリスクであり、逆にこれ以上のリスクはもうありません。他の変動要素はあってないような少額影響ばかりです。この変動幅を抑えた上で、事業の良し悪しを考えてみましょう。

この記事を書いているなぎささんは

昨年1月に売電事業を始めました。九州と関西で1機ずつ(合計2機)運用しています。昨日(2/28)でフル稼働状態になってから1年が経過。季節変動の浮き沈みを感じながら、ピークとボトムを経験しました。さて、当初思い描いたものと今の状態。気持ちの変化も交えて、12ヶ月間の変動幅を見ていきたいと思います。

1.売電事業の12ヶ月間をズバリ公開

✔︎現状最新をチェック 2月実績は?

2月は残念ながら、2機とも赤字でした💦まだ回復期にはないようです。3月には黒字化予定。次こそ頼む🙇‍♂️

✔︎12ヶ月間の実績をズバリ公開

通年で見ると黒字。赤字月は5回*2機。黒字月は7回*2機。このギリギリのバランスで通期では黒字。さすが、経産省の絶妙な算術を感じます。

✔︎覚悟すべき振れ幅は?

関西では35%、九州では30%は平均値から振れ幅があるようです。Min-MAXで見ると、関西では2倍差。九州ではそこまではない感じです。太陽光=日照時間なので、変動要素は体感する通りですが、それに儲けを当てがうとこんな感じです。晴れの日はポケットも気持ちもウキウキです。

✔︎宮崎と兵庫 どっちが得?

この数値だけを見ると、九州の方が優秀みたいです。

単価は両方ともFIT21円/Kwでパネルは新品。ただ、4/1日以降は出力制限の規制が変わるので、今後悪化するかもしれません。事業資金を低金利で調達できる人なら、かなり美味しいビジネスです。一般人にとっては、金利と税金との戦いです。

✔︎貯金はいくら?

1年間の収支を合わせると、貯金は135,997円です。上下変動ありとはいえ、単月1機分くらいは貯金ができています。悪くない。サラリーマンのボーナスが4ヶ月分前後なので、不労所得であることを加味すると、1ヶ月分のボーナスは嬉しいです。ただ、固定資産税分の貯金を初年度から捻出できていないのが、痛いところです。

2.単月収支に出てこない年払い費用と収入

単月を追いかけていても、それで全てではありません。年払いの出費も含めてどうなるか。

✔︎固定資産税

固定資産税はローンの返済を除けばほぼ唯一の固定費です。

条件が合えばこの固定資産税を5年間減免する制度があります。厳しくなりましたが、条件次第ではまだイケます。私の場合はネゴ負け+準備不足で損しました。これがあるとないとでは大違いです。法人化と購入前の書類準備がキーです。なけなしのアイデアを絞って節税策を考えたので、こちらの記事も読んでみてください。

✔︎土地代+火災保険+不動産取得税

家と同じで、購入したときに一括払いする出費があります。

基本的に田舎のタダみたいな土地に投資するので、高くはないです。ただ、私の場合、兵庫県の物件は宅地転用可能な場所なので、16万円と高くつきました。これはPLをとるか、BSを取るか。正解がない世界です。宮崎県の物件はまだ請求がないですが、激安のはずです。

火災保険は田舎でほったらかしを選ぶ代償です。これと土地代(10万円*2箇所)が主な赤字要因です。初年度の決算短信はこちらの記事を読んでください。

✔︎支払金利に冷や汗

CFとは別に、PLを見るとその支払金利にゾッとします。支払利息が年間80万円。金利2.15%が重いです。支払に問題があるわけではないですが、「事業をしている」という感覚がスゴく芽生えます。これは始める前に覚悟していたものとは別次元です。「父親になる」ようなもので、立場が自覚と成長をもたらします。完済して独り立ちできる日を思うと、妻に何かしてあげたくなります。

3.必殺 消費税還付

太陽光は消費税の確定申告をすることで、支払った消費税を取り戻せます。

私の場合だと投資額が合計45百万円なので、今回の確定申告で400万円近く現金が戻ってきます。これを原資に一回払いの費用や緊急時の出費補填をする感じです。資金が枯渇することはないですが、最初5年間くらいは楽ではないです。事業者として、金融商品での運用方法を研究しています。人によっては米国株や仮想通貨。またボロ屋再生などでこの資金で第二の創業をするようです。私の場合は米国株と仮想通貨。儲け目的ではなく、第二の創業に向けて勉強する場所を準備しておこうと思います。

さて、このミスれない今年1番の仕事がそろそろ締め切りです。。。

4.結局損か得か 見るべきはP LではなくB S

✔︎損得感情よりも目的設定が大切

投資は目的設定が損益と同じくらい大切です。

私は平凡なサラリーマンです。最近はやりの「FIRE=Financially Independent Retire Early」やセミリタイアの道は目指していません。

太陽光=娘の教育資金です。留学に行きたいと言ったら、それが私立でも夢を叶えてあげれるよう、親としての備えでしています。(過去記事)5年後には妻にカルティエのプレゼントをしたいです。(過去記事)完済したら、簿価1円の資産として娘に無償譲渡し、経営の勉強をさせたいです。私はその時には株主。たぶん、その頃には「副業」もその「手段としての起業」ももっと義務教育になっていると思います。この経験をもとに、サラリーマン人生で一度はM&Aに関わってみたいです。これは私の夢であり、太陽光はそのための夜間学校です。こうでもしないと前職での起業と財務の知識・経験が死んでしまう。

✔︎本業でするならPLを見ろ なぎささん=NG

私は太陽光を「早期退職のための事業」とは考えていません。

もしサラリーマン目線で単月PLを追いかけるようであれば、私の事業は失敗です。もっとうまくやっている人は山ほどいます。本業化を最初から目指すのであれば、私は参考にしないでください。

✔︎副業でするならBSを見ろ なぎささん=GOOD

前職、東証一部上場企業の財務部で固定資産の管理をしていましたが、自分の資産を持って初めて、PLとBSの違いを理解しました。前者はサラリーマンの組織図で、後者は株主や経営者の頭の中です。自分のしていることが資産として積み上がっているのか。これは日々の利益よりも学ぶことが多いです。

楽はしてないですが、損もなく。夢に向かって一歩ずつ進んでいます。