インドと日本の仕事の比較 日本の仕事は黙々とPC インドは電話と対面対応の嵐
昨日の記事を書いていて、インドを思い出したので、仕事の日印比較をします。
- 国際会議ではインド人を黙らせ、日本人を喋らせろ (けっこう当たり)
- インド人は数学脳 (実際大外れ過去記事)
- インド駐在員曰く、OKY=オマエ、来て、やってみろ (これが本音)
インド勤務経験者と日本でオフ会をすると、大体こんな共通話題が上ります。
ただ、ここはあえて、なぎささん分析をしてみます。
昨日の続きですが、一度インドを思い出すと、数日は脳の片隅から離れません。。。
本日の記事
- 日本の仕事は黙々とPC インドは電話と対面対応の嵐
- 何かにつけて種類が多い日本はエクセル命
- 大声で解決するしかないインドでは鬼電重視
この記事からわかること
デジタルに疎いと言われる日本ですが、ある種の素質がそろっていることがわかります。
DXの基板 = データ(種類)*エクセル
実際には少し違うと思いますが、その必要性と入り口を体感するには、この二つがどれだけ身近かだと思います。インドでは驚くことに、これより大声の方が仕事に役立ちます。。。
この記事の想定読者
海外勤務希望者。もしくは、帰任者。
この記事を書いている私は
インドのバンガロールに5年間、前職で駐在勤務しました。詳しくはこちらの記事を見てください。もう日本に帰ってきて5年以上経つので、少し古いことを書いているかもしれませんが、国民性はそんなに簡単には変わりません。
日本の仕事は黙々とPC インドは電話と対面対応の嵐
日本に帰ってきて、まず驚いたのは静かなことです。
日本では誰もが机に座りPCカタカタ。。。
これは当たり前の風景に思われますが、そんなことはありません。ITリテラシーや教育格差、焦り・急ぎがあると、人間は「同期通信」「音声処理」に頼ります。(byホリエモン)
日本は教育格差が少ない国です。英語力は別として、日本語力には疑いがないですし、おそらく職場で机を並べている人の学歴も同じようなものです。多分大卒が多い。しかも日本の。
ITリテラシー?と言うか、文字慣れがすごいので、メールのやりとりで伝わります。
時間にうるさい またせることを失礼に思う文化
これも当たりませですが、この当たり前のおかげで直接出向いて説明したり、電話フォローが少ないです。
誰もが、「納期までに回答すること」をあるべき姿だと思っています。
そして、直前で計画が狂うこともありません。即興は嫌われます。
日本的な仕事のやり方2選を見たところで、
インド流は電話対応と対人対応の嵐
この「嵐」と言う表現に重点をおきたいです。
職場も社会もどこもかしこも騒がしいです。騒がしさ=インド。
このイメージは多くのインド経験者が同意することと思います。
私なりに、インド人の騒がしさを職場に限って因数分解すると、電話対応と対人対応です。
逆にメールはちょーシンプル
インド人のメールは基本2行以内です。
「いつもお世話になっております」
とか
「〜〜〜よろしくお願いします」
のむだ文字はありません。
例えば、次の英訳はマジで「RSVP」の4文字だけです。
パーティーの招待状の例文ですが、あなたなら、これを英語でどう書きますか?
〜を記念して、細やかながら、祝宴を催したいと考えております。
つきましては、##日まで、ご出席の意向を返信用ハガキ(メール)にて、ご回答お願いいたします。
皆様にお会いできることを心より、お待ちしております。
ちゃんと書けば、これだけでハガキ一枚になるのが日本文化ですが、インドでは
「RSVP」
この一言だけです。
これは冗談ではなく、インド大使が日本の政治家に宛てる手紙でもこんなもんです。
参考情報です〜と送るときは「FYI」for your informationの3文字です。
何かにつけて種類が多い日本はエクセル命
さて、もう少し、日印の仕事文化を深堀りします。
日本は何かにつけて種類が多い
多分日本の自動販売機を見て驚かない外国人はいないと思います。
現金丸出しノーガードのことだけではありません。
種類の多さです。
自動販売機ですら、「多品種少ロット対応」が当たりませです。いわんや企業や対人商売は。
記録に残す*産業としての歴史
ここに冒頭で書いた「静かに書きまくる」職場と産業としての歴史が掛け算されると、データは膨大になります。どこの職場でもエクセル操作は新入社員の基本だと思います。そして、データがあるのが日本の特殊性です。
ちなみに、私はインド時代、四則演算以上のエクセル機能を使ったことがありませんし、全ての数字は手打ちでした。情報は口頭伝承が基本です。
大声で解決するしかないインドでは鬼電重視
インドでの仕事は大声勝負です。動物的な強さが必要です。
発言権は奪うもの 当番制ではない
インド大使も務めた日印協会の平林理事長の本を読むと、
「どんなにしゃべり続けるインド人でも息継ぎの隙があることに気づいた」
と対人対応を書かれています。
そんな一瞬を狙わないと発言権が回ってこず、
そんな一瞬を奪わないと主張できずに終わります。
わかりやすさとしつこさが重要
日本の職場でいつまでもくどい説明をしていたら煙たがられます。
例え話や根性論を掛け算しようものなら、マジで邪魔でしかないです。
が、これはインドでは大切です。
簡単なことを感動するように何度も言い続けるのが「立場の維持」です。
ディスるようですが、文字にすると内容がないまま終わることばかりです。。。
日本よりDXできている???
実際銀行アプリは日本の方が100倍使いやすかったのを覚えています。