FIT売電事業者には稼ぎ頭の8月 実績はいかに? 今年の収益見込みはいかに? 実際儲かってるのか?

太陽光発電 徒然

次女が生まれたことで、ここ数か月太陽光の記事がほとんどありませんでした。

色々年初に反省活動をしていましたが、実際現状どうなのでしょうか?

売電事業者にとっては稼ぎ頭の8月実績は先行き占いで大切な月でもあります。

本日の記事

  1. 稼ぎ頭の8月 実績はいかに?
  2. 今年の収益見込みはいかに?
  3. 実際儲かってるのか?

この記事からわかること

売電事業の現状がわかります。

結論を言うと、収益はほぼ固定資産税の支払いで消え、消費税納税分キャッシュアウトが今期の見込みです。

想定読者

売電事業や不労収入、副業投資に興味がある方。

この記事を書いているなぎささんは

2020年1月に日南市と小野市に総額4600万円の事業投資をしました。

全額銀行融資なので自己資金の持出しはないですが、毎月の「返済」という十字架を背負っています。

毎月の返済額は30万円。管理費を含めると32万円。これが私の損益分岐点であり十字架です。

稼ぎ頭の8月 実績はいかに?

それでは本題の実績紹介です。

小野市の8月実績

日南市の8月実績

まとめると

2か所、8か月間の実績集計、つまり16件の月次決算に対して、

  • 赤字は3/16回
  • 累計収益は47万円
  • 年間の収益見込みは60万円+チョイ

これはかなりいい指標です。

黒字というのは、単月の返済と維持管理費を差っ引いた純粋なCFベースの「手残り」です。

稼げない冬場の1月、2月の実績も込みでこの数字なので、12か月の先読みでも累計収益はまだ増えそうです。

事業資金の残高も3月の消費税納付、5月の固定資産税納付を最後に上昇傾向です。

昨年同時期比較はまだしていませんが、恐らく去年よりはずっとましです。

今年の収益見込みはいかに?

では気になる年次決算見込みです。

小野市の決算予測

日南市の決算予測

固定資産税の足かせ

小野市と日南市からそれぞれ年4回(合計8回)、固定資産税の納付が必要です。

ざっくり、5月、8月、12月とどこかでもう一回。

金額はざっくりで合計60万円。

。。。

つまり、単月決算の積上げで捻出した利益はほぼ全額固定資産税の支払で消え去ります。

悔しいですが、経産省(資源エネルギー庁)が設定している売電単価設定はマジで絶妙です。

固定資産税の免税措置

発注前に諸条件を満たしていればそんな制度もありました。

  • 法人でなく個人でしている
  • 前年度実績がない
  • その条例が太陽光の売電事業を対象外としている
  • 他にもあった優遇措置がなくなった

ざっくりこんな理由で免税措置を逃したのですが、これが最大の痛手です。

更に消費税の納税も

昨年は40万円くらいの支払だったので、今年もそうなるでしょう。

つまり、キャッシュでいうと40万円は出ていきます。

涙 涙 涙

実際儲かってるのか?

そんなので大丈夫か?

結論、まだ大丈夫です。

おすすめするほど儲かってはいませんが、倒産はしません。

そのからくりは消費税還付

最初の3期連続赤字は想定範囲

ちょっと想定外なところはありますが、最初の3年間が厳しいのは想定内です。

3期目までと、4期以降では経営状況が違います。

3期目までは1期目の消費税還付を条件に、消費税の支払が続きます。

一方、4年目からは免税事業者になるので、消費税の支払はなくなります。

その分の受取消費税の扱い(インボイス制度)の云々はありますが、これも簡易課税制度を適応することでかなり節税効果があります。

こんなマニアックな税金対策もして、やっと事業継続ができるので、経産省の売価設定は本当に絶妙です。

固定資産税は減額

昨年は固定資産税を68万円支払いましたが、今年は62万円です。

6万円の減額。

不動産取得税の1回払いも終了

これは小野市で16万円、日南市で1万円でしたが、この支払も昨年を最後にもうありません。

保険対象外の設備故障でも起きない限り、もう単発支払は今後生じません。

あと若干ですが、節税効果

ほめたことではありませんが3期連続赤字になることで、節税効果があります。

住宅ローン減税があるので、よく言う所得税は節税効果がありません。

ただ、税額控除前所得を圧縮することで、住民税と娘の保育園料が下がっています。

長女の保育料はもう3歳になったので今年が最後になりますが、

次女にはまだこれから3年間は保育料がかかるので、その節約効果があります。

保育料、となめてかかると足を取られます。

毎月36,000円も払っています。これは私の大学時代の授業料よりも高いです。

保育園はもはや大学よりも高く、しかも狭き門です。

最も大切なのはそもそもの投資目的

これは他の記事でも何度も書いていることですが、投資の一番の重要性は目的設定です。

私にとっての売電事業は娘の教育費と老後資金です。

順当にいけば長女の高校進学のタイミングで完済となり、以降毎月30万円の不労収入が5年間、確実に入ってきます。

これは一般的な学資保険に対して、5倍の金額を、掛け金なしで得るに等しいです。

20年間の固定買取制度(FIT)が終わっても、その後は余剰電力取引市場(JEPX)関連で収入は入ります。このタイミングでは設備の償却も終わるので、かかる費用は土地に対する固定資産税くらいです。収入=ほぼ収益。年齢差別で給与減となるところくらいはカバーできるでしょう。

これらが実質自己負担ゼロでできるというのが最大のコンセプトです。

今は最後の想定赤字の時と心得え、これは副業と自分に言い聞かせ、倒産しないことを管理点にしようと思います。