2021年度 太陽光の売電実績 2期連続赤字はイタイ 素人と玄人の違
確定申告も終え2021年度の売電実績がまとまったので、自分の整理も込めて書き残しておきます。
- 不労所得って楽なもん♪♪♪
- 太陽光は事業収入にして人ゼロ・営業不要・仕入れも不要。基本は国策任せ。(資源エネルギー庁FIT)
- 製造業でサラリーマンをしている私からすれば正に究極のビジネスモデル
- 失敗どころは天気くらい?
いやいや、、、そんなに甘くはないです!
本日の記事
- ズバリ2021年度の売電実績
- 赤字の理由
- ならどうする
この記事からわかること
2020年1月に素人が始めた場合の売電事業の収支状況が分かります。
するかしないかはあなた次第です!
もししたい人がいたら、赤字なので逆に学ぶところが多いと思います。
想定読者
来年、「想定赤字」のピークを乗り超えた時の私。
今マンションの売却話が湧き上がり、損切りからの乗換え検討中の私。
ズバリ2021年度の売電実績
不労収入が400万円もある!
売上372万円+消費税37万円=400万円
投資額が4,576万円なので、
表面利回りは8.7%
投資当初の見込みが9%だったのでここは下方修正ですが、こらが数年後に純粋な手取りに化けると思うと。。。(ヨダレ)
PL収支が赤字60万円、CF収支が赤字80万円
でも、流石にこれは応えます。
しかも2期連続なので、きついです。
幾ら消費税還付で380万円奪い返せたとしても、安泰ではないです。
年間の支払い利息が90万って、デカいよな
事業用のPLを家庭に持ち込むと規模の違いにヒヤッとします。
これに賃貸マンションの支払い利息も含めると、100万円を超えます。
真面目に赤字の理由が気になります。
赤字の理由
ということで、赤字の要因分析です。
ざっくり理由を書くとこれらの積み重ねです。
- 固定資産税の減免交渉に失敗 60万円
- 小野市の物件は雑種地なのに宅地扱いの課税 10万円
- 予想外の出力抑制 4〜5月 約20万円
- 保守メンテ費用 24万円
- 消費税 40万円
- 借入金利が2%で利息90万円
細かく見ていきます。
固定資産税の減免交渉に失敗 60万円
多くの場合、固定資産税の減免交渉は設備の発注前です。
少なくとも検収前までに所轄官庁から合意を得ておく必要があります。(過去記事)
設備検収後〜初回税務申告の間では領収書の解釈くらいしか余地がありません。(過去記事)
納付書をもらうと、計算間違いの指摘しかできなくなります(過去記事)
これらに「過去記事」と書いている通り、全てやってみて、できなかったというのが私の結論です。
税理士だけではなく、直接市役所の担当者に交渉した結果なので、無念です。
前職はこれのスペシャリストだったので、悔しい限りです。
減免交渉失敗の理由は
- 個人事業であり、法人ではなかった。(日南市)
- 初年度の申告であり、過去の実績がなかった。(日南市)
- そもそも税制優遇の対象ではなくなっていた。(小野市)
- 上記交渉は発注前で、発注後では対応無理(日南市+小野市)
実際これがうまくいく事例は、既にその市区町村で雇用を前提とした実業実績がある場合みたいです。
製造業の工場の上によく太陽光パネルが乗っていますが、あれが典型例です。
うまくいけば、固定資産税が5年間免除になるので、超大きいですが、逃しました。
小野市の物件は雑種地なのに宅地扱いの課税 10万円
これは上記の一部ですが、それでも受け取った納付書に対して、減額交渉をした結果です。(過去記事)
固定資産税というのは、償却資産(設備+器具備品工具)と非償却資産(土地+建物+建物付属設備+構築物)からなります。
前者は領収書などから「申告者の申告(主張)」に基づき、課税されます。
一方、後者は市役所の「査定」によって、税額が決まります。
私の場合、受領した納付書の内、土地部分の計算が事実(登記上雑種地)に反して宅地として課税(増税傾向)だったので、減免交渉をしました。
常識からいって計算間違いで減額要素があったのですが。
どうやら税務の基本は「現状優先」で、宅地造成された場所=永久的に「宅地」となるらしいです。
それがどのように登記変更されても、「宅地に見える」「宅地だった」という事実が優先されます。
悔しいですが、その分、半永久的に高い税率が付加されます。
登記(=法務局)と課税(=市役所)が違うのは今でも納得できません。
今年も知らんふりをして、言うだけ言ってみます。
予想外の出力抑制 4〜5月 約20万円
何もなければ発電量のピークは5月です。(日照時間は6月だけど、梅雨)
ここの稼ぎと夏のエアコン需要で冬を凌ぐのが定石です。
が、出力抑制ということで、発電した電力を買ってもらえませんでした。
原因は九州電力の原発再稼働か?
私みたいな素人参入で供給過多なのか?
本州への電力融通の電線工事遅れか?
いずれにしても、辞めて欲しいですが、どうしようもありません。
数年前の人なら無関係に売電継続のようですが、後発参入者の無念を思います。
保守メンテ費用 24万円
年2回の除草と台風前後の駆けつけ修理のために毎月1万円*2箇所を払っています。
正直小野市に限っては自前(=節約)したいのですが、子育て等で余裕がなく外注頼りにしていました。
うまくやる人はシルバー人材センターやS N Sで同業者で近場の物件を代わりに管理したり、うまくやっています。
ブログをやっている目的でもありますが、改善どころです。
消費税 40万円
逃れようがありませんが、今年払えば来年からは免税になります。
2023年3月末に2022年度の消費税を払い、2023年4月からは免税事業者になります。
インヴォイス制度次第ではありますが、うまくいけば40万円は今後全てポケットマネー(益税)
それがダメでも、簡易課税制度の適応で40万円→10万円くらいに節税できます。
借入金利2%
信用力がある組織なら金利1%未満だったりするのを思えば、素人と玄人の1番の差かもしれません。
上手くやる人はちゃんと短年黒字を積上げ、借替えをしたり、政策金融公庫で好条件でありているようです。
コロナ融資にチャレンジしましたが、コロナ影響ないでしょ!と怒られて悪あがきに終わりました。
いろいろやったなぁー…
ならどうする
今後の見通しを書くと
- 60万円の赤字=消費税40万円+保守メンテ24万年
- 固定資産税は年々減少する
こう考えると、今年を最後に来年からは改善傾向だと思います。
流石に3歳児になるまでは面倒かかるのかもしれません。
資産運用は子育てに等しく思えます。
生まれた初日から子供を立って歩かせるスゴい「親(=投資家)」もいるようですが、私はまだまだでした。
さて、大真面目に今後の収支計画を!
事業資金の残高はピークで380万円でしたが、今は250万円です。
原因は初年度のCF赤字60万+昨年度のCF赤字80万=CF累損140万円。
先日の書いた「損切りラインのルール」では預金残高200万円なので、早速今年からヤバイです。
返済まで後13年間。
完済すれば、16〜20年目は不労収入が純額350万円ほど。
その後も100万円は期待できる。
将来期待できるリーターンに、どこまで事業資金がついてくるかです。
最初に戻りますが、不労収入、
イヤイヤ、リスクを背負って生きています。
こちとら、借金1億、年間利息100万円。