【償却資産税】本当はデジタルでしたいが泣く泣く紙で😭 こんなに損している❗️【前職 上場企業財務部の固定資産管理担当者のグチ】

太陽光発電

今日は償却資産税の申告をしました。ふと、こんな気持ちになりませんか?

  • 本当はデジタル(eLTAX)でしたいのに、操作が複雑で紙にする😢
  • エクセル→紙→またエクセル💦 絶対市役所職員も手間やん💦
  • 印刷や郵送の費用って、結構するんだよね。。。

こんな気持ちの経理マンや個人事業主のグチを代弁します。

本日の記事

  1. 本当はデジタルでしたいが泣く泣く紙で😭
  2. 固定資産税の仕組み
  3. こうあって欲しいのに

この記事から得られるもの

日本がデジタル後進国である一例が分かります。

コロナの特別給付金で、日本は世界に群を抜いて「処理」が遅かったです。その他、発生源のトレースや全体像の把握、紙に依存した申請方法など、デジタル遅れを感じることは多々あります。ですが、そのような「突発的」な話ではなく、この世で最も「定期・定量的」に処理できるはずの「償却資産税の申告」もかなり時代遅れを感じましたので、紹介します。

この記事を書いている私は

前職、東証一部上場企業の財務部で「固定資産の管理」を担当していました。大企業だったので、6万件もある固定資産明細を一人で扱っており、これだけを専門とするプロでした。今は副業で太陽光をしており、過去のノウハウを活かしています。1月と言えば、「償却資産税の申告」です。(過去記事 今年の目標)前職の経験をもっとも活かせる仕事とばかりハリキッっていました。あと、デジタル対応にも少しばかり自信がありました。コロナの特別給付金は受付2日目でしたが、20分とかからず、家族3人分の申請ができた人間です。が、しかし、うまくいかず、泣く泣く古臭い方法で対処しました😢

1.本当はデジタルでしたいが泣く泣く紙で😭

✔︎私の意気込み 目指せ完全ペーパーレス

「財務部」というと、図書館みたいなイメージがありませんか?税務関連の書類には8年の保管義務があり、電子帳簿保存法では「印刷すること」を求めています。公認会計士の監査が入れば、「ハンコのCK」が大切です。国税や警察が入れば、よく段ボールで書類の持ち出しをします。

必要なものは最低限残すとして、その習慣を絶対に家庭環境には持ち込みたくないと思っていました。私の職場デスクや家では重要なものほどデジタル保存しています。そのために、装備も改め、気合いが入っていました。

  • そもそも前職はこれのプロ
  • PCを新調(過去の記事
  • カードリーダー を新調
  • 職場も家も、重要書類は全てクラウドにあり、いつでもPC /スマホでCK可能
  • コロナの特別給付金は受付2日目にして、スマホで申請(20分程度)
  • 日々ブログをし、デジタルを鍛えている

✔︎泣く泣く紙で申告

国税ではMACもOKですが、地方税ではWindowsのみみたいです💦

地方税にはeLTAX、国税にはeTAXというプラットフォームがそれぞれあり、どちらもマイナンバーから電子申請ができるようになっています。ならば国税に装備を合わせておけばOKだろうと、上記のMACを買ったところ、うまく行きませんでした。先日の記事でもディスりましたが、Microsoft社が「セキュリティに問題あり、使うな、ヤバイ❗️」と言い続けるシステム(Internet Explore)には両方とも対応しています。なのに、Google Chromには国税が今月やっと追いつき、地方税はまだNG。MACも同様に地方税ではまだNGという感じです。これが民間の一般消費者対応なら、スマホじゃないと相手になりません。1周どころか、2周くらい遅いです💢

✔︎納税者も徴税者も時代遅れで損している

償却資産税は「地方税」なので、関与する自治体の数だけ申請が必要です。私の場合は宮崎県某市と兵庫県某市の2つだけです。明細も1行ずつしかありません。手の方がぶっちゃけ早いです💦でも、大企業だと、支店も多く、工場がある場合は資産明細がヤバい量になっています。印刷にも限界があるので、市役所にCD-Rでの提出でもいいか?と事前根回しをします。なぜメールの添付ファイルじゃダメなの?です。あと、なんといっても、エクセル→紙→手書きでエクセル。このロスはマジでヤバいです❗️具体的な両者のロスを書きます。

  • 市役所 印刷物(多分40円)、封筒(50円?)、郵便代(84円)
  • 申告者 封筒(50円?)*2枚、郵便代(84円)*2枚 ※返信用封筒あり
  • 合計442円*申告先

2.固定資産税の仕組み

なんだ442円のロスじゃん?と思うかもしれませんが、少額ではありません。

✔︎少しマニアックですが、説明します

固定資産税はよく誤解されがちですが、「耐用年数を過ぎたとしても、一度申告したら捨てるまで課税」されます。会計の世界でいう簿価と、固定資産税の世界で言う「評価額」は意味が違います。前者は1円まで償却できますが、後者は取得価額の5%までしか償却できません。耐用年数を過ぎたとしても、取得価額*5%*1.4%の税金が発生します。例えば60万円のパワコンを買ったら、実物廃棄するまで、420円/年の税金が永久的にかかります。市の課税課からしたら、これが1番の安定収入であり、サラリーマンにしたら基本給みたいなもんです。これと等しい金額が「紙と散る」わけです。

✔︎もっと身近な例を出します

私は大学の同窓会幹事をしていますが、会員4000人に年一回送る会報の送料で400万円近くかかっています。昔は1億円以上あった積立金も、この印刷+郵送料で数年後には底を付きます。この是非は別として(私は存続賛成派)、同窓会でさえこの様なので、行政の印刷代と郵送代はマジでヤバい金額だと思います。よく市役所の近くに馴染みに印刷屋さんがありますよね。。。計算はしていないですが、耐用年数を過ぎた固定資産から生じる「超安定収入」は結構、これで食い潰されていると思います。

3.こうあって欲しいのに

✔︎マイナンバーをネット公開して欲しい

便利さのためなら、私はマイナンバーをネット公開すべきと思います。個人は別として、法人なら既に国税庁のH Pで公開されています。これでなんの問題も起きていません。むしろ、この法人Noを元に、帝国データバンクなど、多くの民間会社は社業が成り立っています。マイナンバーもネット開示されることで、誰かが勝手に使いやすいシステムを作ります。できたものから、使用者の数を見て行政オークションすれば、便利さと値段が保証されます。法人の方が個人より信用力があると言われますが、税務Noのネット開示は一つのキーだと思います。

✔︎事故ってもいいから使いやすいものが欲しい

Googleフォームみたいな感じで、スマホで回答できるようにして欲しいです。使いやすさが原因で個人情報が漏れても、使えないようりずっとましです。新しいものにさっと対応できるよう、安くて簡単なシステムで十分です。張り切って大物買いをすると、いつまでも古いものに依存します。Microsoft社の警告無視がわかりやすい事例です。

なんとかならんのかな~~~