【情報】最近サカキが流行っているみたいです。。。 何のことでしょう?ソーラーシェアリング?

仕事 太陽光発電

今週は昇格試験で滑りました😭過去記事)合否判定は2月初旬。今の心境は神頼みの一言です。皆さんは、祈るときは何を思いますか?

  • 神様、仏様
  • とにかく無心でお願い、お願い、お願い、の連呼
  • (私は)教会で

話はそれますが、最近「サカキ」が流行っているみたいです。「サカキ」?=榊(さかき)。神棚やお墓にお供えしたり、神社で神主がフリフリしているあれですね。

本日の記事

  1. 最近サカキが流行っているみたいです。。。 何のことでしょう?
  2. それでも表面利回りは9%
  3. どこも同じなら、天に祈るか

この記事から得られるもの

最近流行っている「サカキ」について説明します。神様の見方が変わるかもしれません。

ネタバレすると、ソーラーシェアリングというビジネスです。経産省が推し進めている太陽光事業FITを、農林水産省も乗っかりました~~~的な話です。

日本人の大多数は地方出身で、都会1世か2世。日本のどこかに故郷を別で持っています。その故郷を、「地方再生」する新時代のビジネスです。

この記事を書いている私は

先日の昇格試験の結果で、そわそわした日々を送っています。受かりたい!でも今となっては神頼み。そんな私に同じ###が天界の流行を教えてくれたので、憂さ晴らしに面白ビジネスを共有します。ちなみに私はしません。できません。

1.最近サカキが流行っているみたいです。。。 何のことでしょう?

✔︎サカキの知られざる事実

サカキ。漢字で書くと「榊(さかき)」。神棚やお墓にお供えしていたり、神社で神主が持っているあの植物です。さかきって言うんですね。私は知りませんでした。なんでも、神々の世界と現世の「境」を示す「木」だそうです。だから「榊(さかき)」という漢字で名前らしいです。

実はこのサカキ、産地の90%以上が中国製らしいです。え❗️

中国から船便で運ぶため、採取から販売まで40日以上はかかるようです。しかも、途中梱包の合理化で痛むらしく。見る人から見たら、国産に比べてツヤともちが違うみたいです。この事実を知ってしまうと、国産ラブの日本人ならなおさら、「日本の神様に捧げるものは日本製がいい」と、高値でも流通するらしいです。余談ですが、インドで売られている神様グッズも中国製です。

✔︎生産革命

ならば、自生しているサカキを採取すればビジネスになる❗️とはならないそうです💦

サカキは日陰を好んで自生する植物なので、主に山に生えています。これを人力で刈り取ろうとすると原価が合わないそうです。加えて、本気で植えるなら、平地でもっと高音で売れるものを!ということから、中国勢に負けているようです。

ここに光明が差したのが、太陽光発電のパネル下です。野点で発電している太陽光は、通常70~270センチ、地面から浮いています。ザックリいうと、1階建の平家です。ここに「テナント」として、サカキの鉢をおき、定期的に採取して販売するのが流行っているのです。

山でなく平地。山道ではく車道。野外作業ではなく、屋根の下。作業環境が一気に改善します。さらに、太陽光事業者は、そもそも「除草」作業を自力か外注を使ってやっています。私もそうです。ならば、その除草作業のついでに、サカキを採取すれば二重利益になる!というのがこのうまみです。

✔︎社会的な意義

ズルい話ではありません。日本中、いたるところに耕作放棄の農地があります。これを蘇らせる話です。ソーシャルビジネスです。「地方創生」です。

事業者目線で言えば、FITの売電事業の信頼で、銀行から融資が出ます。そのお金で農地に太陽光の「屋根」をつければ、従来の農業に加えて、二つ目の事業が元出なしで手に入ります。うまくいけば、若者が流入し、地方が活性化します。私もそうですが、太陽光のみだと、現地完全無視のビジネスです。私は実物を見ずに買いました。今後も見に行く気はありません。でも、そこに農業をプラスしようと思うと、誰かが行くしかありません。「根を張った分だけ」仕事になります。これが地方創生です。

✔︎経産省+農林水産省の国策

従来の太陽光発電なら、土地の地目を「住宅地」か「雑種地」にする必要がありました。(農地NG)このため、多くの土地が「農地転用」され、今では「雑種地」になっています。Googleアースで見てみるとわかります。日本は、都心以外をどこもパズルのように、一部が太陽光パネルになっています。太陽光発電は、ある種、農地放棄を推進する国策になっていました。

しかし、最近、国策が規制緩和されました。「農地転用」せずとも、「農地のまま」で太陽光の売電事業もできるようになりました。具体的には、「農地の一時転用」という裏技です。10年、もしくは3年という条件付きで、「一時的に」「農地でなくす」ことです。こうすることで、農業もしつつ、太陽光もする。しかも、固定資産税(土地)が安いという合わせ技です。

この国策とサカキを組み合わせた人は天才かよ❗️

✔︎ビジネスの条件

ただ、誰しもこの組み合わせ技をできるわけではなさそうです。

ソーラーシェアリングとは、「農地のまま太陽光」をするビジネスです。「農地」「農業」という「事実」がないと許されません。農地では農業しかできません。宅地や雑種地では農業はできません。農地を一時転用するから、ソーラーシェアリングができるようです。私のように、雑種地や宅地で太陽光をする事業者が、後から望んでもできないようです。

できることなら、平家1F部分にテナントをつけたい。でも、これは売電事業の国策(FIT)に抵触するので、無理のようです。抜け道を知っている人がいたら、授業料払います❗️

2.二重利益、それでも表面利回りは9%

✔︎見積をとってみました❗️ 株式会社アースコム

さて、興味本意で、このソーラーシェアリングの見積りをとってみました❗️

面白いもので、家やマンションのように、この世界にも「建売業者」がいるようです。私のように「野点太陽光」の世界に「建売業者」がいることは知っていましたが(詳しくはこの記事)、ソーラーシェアリングにも素人相手の建売業者がいるようです。しかも、盛るわ盛るわ、てんこ盛り❗️これだけのメリットを税理士の保証付きで販売しています。ウルトラ節税商品です。

  • 土地+パネル+設置工事+送電工事
  • FITの20年間の売電権利
  • FIT後の追加5年間の単価保証(これすげ~❗️
  • 固定資産税の5年間(減税ではなく)免除(これすげ~❗️
  • 一括償却or投資額の15%の税額控除(これすげ~❗️
  • 農地の一時転用(これすげ~❗️
  • サカキの外注業者管理(これすげ~❗️
  • 休業補償保険
  • 遠隔監視システムの導入(スマホで売電収入をリアルタイムチェック)

✔︎それでも利回りは9%

それで、注目の表面利回りは9%です。え❗️

わかる人にはわかると思います。これは盛るだけ盛って、チッピングなしと同じです。私の単なる野立て太陽光とソーラーシェアリングが同率ということです。では、盛りに盛った利益はどこに消えたのか。販売業者側に利益が厚い商品ということです。

ボラれることが悪いわけではありません。これは3月決算に向けて、節税対策として利益の消し込みが必要なリッチ企業や個人向けの「節税商品」です。商品の目玉はソーラーシェアリングではなく、一括償却か税額控除です。人によって、求めるものの違いを感じました。過去何度も繰り返していますが、投資は「目的設定」が最重要です。過去記事)節税目的で、帳簿上の赤字を出したい人向けの商品です。私向けではないですが、盛り盛りの具材に大変勉強になりました。ちなみに、前職の専門はこの「一括償却or投資額に応じた税額控除」の交渉でした。当時私が勝ち取った案件が4%だったので、15%の税額控除は本当に神です。

✔︎太陽光ビジネスは結局どこもだいたい同率

逆に、素人が売電事業で不労収入を狙う場合、だいたいどこもの企業も同じということです。過去記事でも触れた通り、太陽光発電は「融資のつく金融商品」です。類似商品どうしで見比べると、利益率に大差がないということです。自分の定説にまた自信がつきました。

消し込む利益がない私にとっては、融資サポートに長けた企業の方が魅力的です。ちなみに、この企業名は融資サポートに対応していませんでした。「ソーラーシェアリングの建売」というのがまだ新すぎて、銀行審査の実績がないようです。素人向け商品ではなく、まだ金持ち向け商品ということです。

✔︎素人として不労収入を求める限り、利益率は副業前提

素人が不労収入を求める場合、金持ち向け商品が一般化するのを待つ必要があります。もしくは、素人を脱皮して、プロとして自分で事業計画を作り、銀行を説得させる必要があります。少なくとも、農地は持っていないと無理でしょう。先日の政策金融公庫での面談でも言われました(過去記事)そこまでホントに力を入れるのか。投資には目的設定が必要です。今から脱サラ目的で始める人にはいい案件かもしれませんが、私のようなサラリーマンには不向きです。

✔︎先駆者がやっているソーラーシェアリングの事例(天才かよ!)

ちなみに、私にこの情報を教えてくれた###は業界の先駆者です。サカキよりすごいことをしています。収益が悪化したゴルフ場に、一面太陽光を敷き詰め、その除草を羊にさせているそうです。羊の毛は、###にとって製造業としての原材料。本業(平日)のコストカットになるわけです。休日は羊の乳搾り+毛刈り体験で、キッズ向け職業体験。ECO、CSR、原価低減、不採算事業の再生。この試みを既に2013年からしています。しかも、世の中が日本製パネル一色だった時代に、「足で稼いで」中国の激安メーカーを発掘したらしいです。プロと素人の違いを感じます。ホント、脱帽です。

ソーラーシェアリングが「脚力」から「財力」に一歩近づいたとはいえ、まだ「素人化」は先の話です。

3.どこも同じなら、天に祈るか

✔︎全ては仕込みの段階で決まる

太陽光の場合、地目を選んだ時点で事業の幅が決まります。売価も原価もその規模も、投資が終わった時点で、20年間の未来が決まります。節税交渉も投資前には終わっています。

ソーラーシェアリングは、可能性のある話のようで、まだまだ難しいです。

✔︎始めた人ができるのは祈ることくらい

今のところうまくいっていますが、始めた以上、結果は神に祈るのみです。太陽神にスーリヤナマスカール(=ヨガのポーズ)でもしてみます笑

✔︎それでもできる改善策

とは言え、できることもまだまだあるので、色々勉強してみます。

  • 黒字決算を続け、銀行借換をする
  • 発電所内の消費電力を合理化
  • ソーラーシェアリングの成功事例を追いかける

さてさて、本業でも、副業でも、最後は神頼みです。