転職します!#11 社内でのチャンスか社会的なチャンスか 某大手電気メーカーに心を決めた理由
昨日の記事の続きです。
就職氷河期育ちのため、内定を複数もらうことで悩みが爆発しました。辞めていたお酒に手を出し、仕事は手につかず、頭は上の空で、気持ちは腹痛。
11月は毎年バチェラーを見ていた私ですが、ラストローズの重みに妻まで不眠症… https://t.co/52bEg4ZbXF— なぎささん 太陽光と不動産で夫婦3馬力を狙う (@nagisasan1234) January 15, 2023
本日の記事 某大手電気メーカーに心を決めた理由
- 社内でのチャンスか社会的なチャンスか
- 面接で語った自分の夢
- 正直最初のキャリアを超えたい
この記事から分かること
人生の参考として、キャリア選択の決めてとなる価値観の一つが分かります。
この記事を書いているなぎささんは
2023年2月1日に某大手電機メーカーに転職(入社)予定です。
1月31日までは現在の会社(芦森工業)に勤めており、去年の10月から12月の2ヶ月間、転職活動をしていました。現在は転職に伴う有給消化中です。
この記事の想定読者
- 現在30〜35歳で就職氷河期に新卒就活をしていた人。
- キャリア選択に悩む人。
- 将来の自分。
社内でのチャンスか社会的なチャンスか
この問いに対する答えを持って、自分のキャリア選択に答えを出しました。これが私の人生であり、価値観です。
キャリア選択でとにかく悩みました
- 80社以上受け、1社(エクセディ)しか内定が出なかった2010年の就職氷河期。年収は450万円未満(参考記事)
- 妻より給与が低くコンプレックスを解消したく、受けて受かった1社受験の2018年芦森工業。年収はまたも450万円未満
- 会社の先行き不安に転職活動をし、10社中3社内定をもらった2022年。(参考記事)年収は800万円!
社会の変化、恵まれた今の境遇、転職活動わずか2ヶ月で味わった熱烈ラブコールと3社からの内定。
就職氷河期の貧乏性が抜けない自分にとっては変化が大きく、とにかく悩んだ最後の数日間でした。
バチェラーで言うなら、ラストエピソード、ラストローズ。
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悩む度に現れた過去の自分と当時の境遇
初めてインドに出向したときの思い出話です。
あれはサラリーマンのやることではないです。どんな毒をなめ、どんな蜜を吸ったのか。「身毒」と書いて、漢語では「インド」。そんなスパイシーな日々の思い出です。https://t.co/OEKfHtM0cs— なぎささん 太陽光と不動産で夫婦3馬力を狙う (@nagisasan1234) April 10, 2021
就職氷河期で苦労の末に手にした仕事だからか、
社員2万人もいる中、社長から名指しで大抜擢を受けてからか(上司は嫉妬)、
顧客(ホンダ様)も取引先(インド政府)もびっくりの対応スピードと人事だったからか、
業務内容が社史に残るくらいブラックで濃密な日々だったから、
・・・とにかく、キャリアの出発点が劇的だったからこそ、人生に悩むと当時の自分が蘇ります。
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社運をかけた大抜擢の理由
この大抜擢の人事は私にとっては人生の宝物ですし、転職時にはアピールポイント。当然面接官からはその背景説明を求められました。
Q:なぜ入社3ヶ月の社員が、グループ最大拠点設立の最前線にいきなり抜擢されたのか?
A:その理由は3つあり、社長の性格と私の個性と前代未聞の巨額受注にあります。
まさに、この通りのQ&Aを各社で繰り返しました。
まず社長の性格になりますが、ご自身が26歳の若さで単身アメリカに赴任し、以降関連会社を多数作り会社業績を伸ばしてきたという成功体験があり、結果として若手に任せるという社風がありました。
二つ目に私の個性ですが、生い立ちと学歴から誰にも負けないインド特性を持ち合わせていました。それが当時社長指示でインド進出に向けた人材確保の方針と重なり、採用が決まりました。
最後に、これは時の偶然ですが、私が入社した直後にたまたま会社がホンダ様から前代未聞の巨額受注をし、即時担当者をインドに送り、会社の設立、工場の用地買収に取り掛かることになりました。
誰がやっても初めての仕事。それならば引き継ぎなく異動ができ、インド特性がある若者が最適。そのような理由で私が選ばれました。
最重要は顧客であり、社会的なポジション
上記のながれから、私は当時の社長(実は現職の社外取締役で転職してもある意味上司)に一生の恩を感じています。
しかし、私が「いきなり!!!」赴任を命じられた理由も、その規模での仕事を任されたのも、こんなスパイシーな日々を過ごしすことになったのも、全ては顧客があってこそです。
顧客からの巨額受注がなければ、私は一営業担当者としてインド業務をサポートしつつ、気が熟したらインドに行けたかもしれない・・・という人生でした。受注後の社内政治で社長と私という力学があったのは事実ですが、それ以前の受注があってこそ、会社の浮沈をかけたプロジェクトが生まれ、私が抜擢されたのです。
最重要は顧客に選ばれる社会的なポジションです。
この重要性を面接で自己説明をする中、ちゃんと理解するようになりました。
業界トップにはチャンスが五万とある
私が転職を決めた某大手電気メーカーは世界中が知る業界トップの企業です。
現在日本が中国に勝つ数少ないものが「特許件数」ですが、その特許件数で日本トップの企業がそこです。(うる覚えだが)技術の中核は電池であり、これを無視して生きれる人はこの現代に誰もいません。
トヨタやホンダ、日産などの日本企業だけではありません。テスラの重要取引先でもあります。
誰しも大規模に何か新しいことをしようとするのであれば、業界トップと組みたくなります。そこがチャンスの源泉で、そのようなダイナミズムの中で私の最初のキャリアは誕生しました。
「誰もが組みたい会社」
このポジションゆえに、熱烈ラブコールを受けたハイレックスコーポレーションとヤンマーを辞退し、某大手電機メーカーに心を決めました。
自薦での人事異動 E Challenge
ただ、巨大企業すぎてヤンマーやエクセディ、ハイレックスコーポレーションから受けた「お前を活かす!!!」という人の温もりがこもったラブコールはありませんでした。
その代わり、そこは制度で補填されています。
社内には「公募制」があり、関連会社や管理職も含め、ポジションは公募に対する応募と面接で決めることができます。これが全てというわけではありませんが、需要と能力次第では十分自薦での人事異動ができる会社です。
人生を迷う度に現れる新卒の私の亡霊を呼び戻すには、この業界トップの会社的ポジションと自薦での異動制度が呪文となるわけです。
面接で語った自分の夢
では、私は一体何をしたくて転職するのか。もちろん、給与UPやキャリアUPはあります。が、
サラリーマン人生の集大成として海外現地法人の社長になりたい
恥ずかしながら、本気でこの通りのことを面接で言いました。
Q:(面接後半)キャリアプランに関して、5年後、10年後、どうなりたいか教えてください。
A:5年、10年という質問からはそれますが、サラリーマン人生30年の集大成として、海外現地法人の社長になりたいです。
そのためには、まず5年以内に現職で頼られる人間になり、一度は海外赴任をしてみたいです。その上で、10年以内に管理職になり、全体感を持った人間として仕事をできるようになりたいです。
これを語った面接は、現職の芦森工業とヤンマーと某大手電気メーカーの3社で、どれも熱意で内定を勝ち取りました。
就職氷河期に苦労したものとして雇用を作る側になりたい
なぜ社長なのか?
ここまで踏み込んで聞いてくる人は誰もいませんでしたが、就職氷河期で苦労した身としては、仕事は尊く、雇用は神です。働けることへの感謝が尽きないからこそ、いつかはそれを生み出す側になりたいというのが仕事=生産者としての理想です。
男として、父親を超えることは人生の目標
また、これはもっと個人的なことですが、自営業で生計を立てる父親を男として超えるためには、雇用の創出が最大の証なのです。男として、父親を超えることは人生の目標です。その一番明確な手法が雇用であり、自営業の父にはできないことです。
昔はインド特性を日本一に高め、自営業を継ぎ、拡大することがその手法でした。しかし、稼業継承を断念した今、雇用を産める仕事はもっとやりがいと可能性がある仕事と感じています。
海外に工場設立が最も肌感覚のある手法
その雇用を生むという目線で言えば、海外に工場を作ることが一番わかりやすい手法です。
事実、私の最初のキャリアはこれでした。私1人しかいない会社が5年経ち帰任する頃には1300人になっていた。これ以上のわかりやすい雇用創出はありません。
これが転職を2度してもメーカーにこだわり、グローバル展開にこだわる真意です。
国内なら高齢化企業の事業継承M&A
ただ、国内にいても、それに等しい価値ある仕事はできると思っています。それが後継者不足に悩む中小企業の事業継承であり、M&Aです。
購買に関する業務がキャリアの中心であり、もう買ったことがないものは「会社」くらいです。
そして、この買い物が一番雇用を維持しますし、技術の伝承として、社会を維持します。
いつかはサラリーマンに限らず、そんなことをしてみたいです。
話がそれましたが、
正直最初のキャリアを超えたい
今、転職を目前にこの思いは強くなっています。
社運を背負った入社3ヶ月目の大抜擢
という時は運でチャンスをものにしました。
私には「目立つ才能」が誰よりもあったと思います。
正直途中からお荷物社員だった過去
ただ、目立つだけでは仕事はできず、本社を知らない人間に、組織の完成形を知らない人間に、会社作りとしてできることはどんどん先細っていったというのが過去の私でした。
正直コンプレックスの塊で誰にも言えない過去の悩みですが、一緒に働いていた当時の同僚からは、一発業務はさておき、継続業務と部下の管理はちゃんとできないヤツ認定を受けていました。
コンプレックスを乗り越えたい
それから時はたち、本社勤務で組織での働き方と財務という専門性を持ち、
転職して前職類似の購買業務もし、
当時足りていなかったものを遅れながら身に付けきたと思っています。
当時幻にみた海外バリキャリの人生を
今度は海外にとらわれず、実力でチャンスをものにできる人生に変えていきたいです。